Wacom様のアートイベント「Connected Ink」の一環として2022年11月18日に公開されたVRChatワールド。
イラストの制作過程もアートとして鑑賞しようというコンセプトの試み「KISEKI ART」のVR向け展示が常設されています。
また、期間限定で「KISEKI ART」を取り
入れたパーティクルライブを鑑賞できるイベントが開催されました。
Technical Artistとして制作に参加し、展示ギミックおよびシェーダー作成、VRChat向けセットアップ等、Unity上の作業全般を担当しました。
・Houdiniで点群データを特殊なテクスチャに変換し、UnityのGPUパーティクルシェーダーで描画
・HoudiniでClipStudioのログファイルからストロークの点群を生成しテクスチャに変換、同様に筆跡表現を描画
・コンセプトアートを3D上で表現するための特殊なシェーダーを作成
・パーティクルライブの指定時刻再生ギミック、展示の同期再生ギミックをUdon Sharpで作成
・その他、制作初期のスケールモデル作成やライティングの技術サポート、負荷軽減の設定等
デジタル絵の制作過程をアートとして表現するため、筆跡をVR空間上で美しく再現する仕組みを構築しました。
ログファイルを元にした高精度なデータを用い、タイムラプス動画の展示等とは比較にならないビジュアルを出しています。
またコンセプトアートを3D空間で再構築するため、2Dビジュアルから解釈した特殊な質感や反射、脈動を表現するシェーダーを作成しました。

制作にあたっての考えやイベントの趣旨は以下の記事にて詳細に取り上げて頂いています。